2018-10-02から1日間の記事一覧

⑥ 2005年2月、家人の入院雑記 ・余談 

_____________・余談 入院中、休憩室の喫煙コーナーで家人と煙草友達の人と三人で話したときに、煙草友達がこんなことを言った。 「廊下歩いてるとね、この人(家人)の部屋からワーッと笑い声がするの。いつも、あの部屋だけすっごい賑やかな…

⑤ 2005年2月、家人の入院雑記 ■正式な診断

_____________・2.28 家人は昼から病院で検査、日が暮れる頃帰宅。点滴を受けてきたと言う。朝から具合が悪かったとのこと。 座ってテレビを見ているぶんには何もないけれど、ちょっとでも歩くとすぐにおかしくなる。 うっ、うっ、と聞こえ…

2005年2月、家人の入院雑記 ④ 

_____________・2.23 退院 退院日。春一番が吹いて、桜の咲く頃のような暖かさ。 昼。病室で家人の荷物をまとめながら、部屋の人達にひなあられを配る。窓際の二人にはわたしから。あとは家人自ら(点滴台をガラガラ引きずりつつ)配り歩き…

2005年2月、家人の入院雑記 ③ 

_____________・2.21 家人から「水曜(23日)に退院できそう」とのメール。 一昨日の晩にブレーカーが落ちてからネットへ繋がらなくなり、翌日20日に友人に診てもらうことになった。 きのうの夕方。家人を見舞った帰りのバス停で、目の前の…

2005年2月、家人の入院雑記 ② 

_____________・2.19 昨夜は友人に電話をして、家人の事を報告したあとお互いの近況や他愛ない話。食事もあれだったのかもね、と言われてドキッとした。家人の食生活をもういちど見直そう。 彼女の声を聴くうちに気力が湧いてきて、また明…

2005年2月、家人の入院雑記 ①

_____________・家人の入院、概要。(2005年2月に入院) 17日。 家人、仕事先で倒れて病院へ行き応急処置。翌朝ひとりで帰宅。 18日。 (救急車→入院) 昼、トイレに入ったきり出てこない。しばらくあって私を呼ぶので見にいくと、四つん這いに…

名も知らぬ草に 2008年 ③ 

_____________・12.11(木曜) クマさんとの部屋を離れて三ヶ月。 メールはお互いを気遣う言葉が多くなって。 夜。別れの手続きのことを告げる。なじられるのは覚悟していた。長い電話。泣きじゃくるクマさん。かける言葉を探すうち、わた…

名も知らぬ草に 2008年 ② 

_____________・(2008.4.18 雨) なのに 声がでない _____________・9.5(金曜) 夜 天地が不明になったつぎの瞬間、後頭部に鈍い痛み。 一瞬の闇のあと。わたしの首を絞める手、口と鼻をふさぐ手。 悲鳴をきいた。 わたしの…

名も知らぬ詩、2008年 

_____________・内幸町 (2008.4) 人けのない 地上へとつづく階段 もし誰か この足どりを見たなら春の便りと呟いたことでしょう 蕾が花となる他を知らぬように わたしも今宵 この地を訪れる他は _____________・花冷えの夜、ひと…

2005年、こぼれ種(1~6月)② ・小さな手紙 --- 可愛いひとへ /・デシカと青い花 

_____________・珈琲はいかが ふだんの 何でもないほうのあなたと _____________・小さな手紙 --- 可愛いひとへ あのおじさん 旅に出て日曜版を切り抜いて歯がいたいタオルケットという幸福 スパゲティ茹ですぎてこんなとこにきざ…

2005年、こぼれ種(1~6月)① 

_____________・字の凹み (2005.1.16) まだ何か言い足りないでいる君よ すきなアイスでも買ってらっしゃい ついでにわたしのもチョコミントね チョコミント なかったらそぉね 君に まかせる _____________・P.M. 6:17 (2005.1.…

名も知らぬ詩、2005年 ② ・冬の陽(2)あなたのカケラが飛んできて刺さる /その他

_____________・Pastel 緑が緑になる 君の夢をみたただそれだけで _____________・おにぽて ひらがなで書くとかわいい やだ ごめんなさいちょっぴり可笑しいの _____________・4丁目のクレーン --- たっくんのたん…

名も知らぬ詩、2005年 ① 

_____________・薄氷 (うすごおり) どうしてこんなにさからいたいの _____________・ホットチョコレイト 甘噛みしてもいいですか _____________・風の夜 (2) 小綺麗な燐寸でも かけらに気をつけて さっき ゆる…

2004年、こぼれ種(6~12月)② 

_____________・瓦礫のなか、光る そしてそれは いまじゃないかっておもったの _____________・ --- 灰色めだか「しらす」に捧ぐ (2004.9) 暑くも寒くもなくてよかった あなたはさいごまできれい -----こんな曇り空だもの もっと…

2004年、こぼれ種(6~12月)① ・ジャーマン通り その他 

①_____________・秋 君といた日々の よりによってNGシーンみたいなとこばかり覚えてる たとえばあの秋の、 _____________・緑の鉛筆 ころがっておちた ひろうながらくるっとして 君のこと _____________・クロワッ…

名も知らぬ詩、2004年 ⑦ 

_____________・スモモ (2) わすれてもいいですか _____________・チョコミントアイス 魔法 ただし 一回きり _____________・月のない夜 きのうのことは呑み込んでミルク抜きの珈琲 苦さを枕にあの音色と眠ろうか…

名も知らぬ詩、2004年 ⑥ 

_____________・ 疑いも恐れも期待も捨ててプチシューの山 その穴は見えないそんなもの見ないプチシューの天辺 _____________・日光写真 あなたの刻んでいった愛がわたしの空を花の刺繍でふちどりはじめました あぁそれは 色とり…

名も知らぬ詩、2004年 ⑤ 

_____________・ 可愛いパンそれはただ眺めるもの 可愛い傘それはただ失くすもの 可愛いスプーンそれはただ光をすくうもの 可愛い本それはただ一緒に眠るもの 可愛いひとあなたは ただ _____________・四月二十三日、午後三時 □□…

名も知らぬ詩、2004年 ④ 

_____________・ハコベ その白は わたしを _____________・お湯の沸くまで ちょっとだけすくった髪指にくるくる巻きつける ほどいては巻きつける ちょっとだけ痛くなりたくてネジ花から空までのこと _____________・…

名も知らぬ詩、2004年 ③ 

_____________・乾いた目尻は 眩しそうに BGM:イーグルス「Take It Easy」 何か見つけたかい。 雲もないだろう。飛行機が通るのは明日だ。 何もないだろう。 運がよけりゃあいつが通る。ハリスホーク。あいつはなんでも持ってっちまう。むかし…

名も知らぬ詩、2004年 ②

_____________・ビターチョコレイト 憐れみも 慰めもほしくない 無口なあなた もうすこしだけ ここにいて _____________・マフラーも忘れて あんなに勇ましくとびだしていった君だけど あの辺りで心細くなっちゃってベソかいてる…

名も知らぬ詩、2004年 ① 

_____________・空 じぶんにしがみついたり鎖でつなぐことをやめてから 空が ひろくなった 水は甘くなり鳥は柔らかになり風はふさわしい時を知らせる 緑はそっと隣りにきてあたらしい歌をうたう 目の前には はじめての ___________…

名も知らぬ詩&日記 2003年12月 

_____________・12.1 文庫本の重さは心臓のそれに近いかもしれない。それならこれは誰の心臓だろう… 胸のうえに本をのせたまま眠っていた。 夢のなか、雨の糸で空気に刺繍をする大きな暖かい手を感じていた。やさしくなつかしい調べが世界…

名も知らぬ詩&日記、2003年10~11月 

・声をもたない彼は今朝、 (2003.10) …いつからこんな悲しい国に? 痛い 痛い 痛い 痛い 痛い _____________・てのひらにどんぐり (2003.10) 冬眠 したいね? 森の奥木のうろ落ち葉のベッド 勾玉みたくまるまって片耳で木枯らしてのひらに…

名も知らぬ詩&日記、2003年、7~9月

_____________・7.7 メダカが死ななくなった。ようやくうちの環境に慣れたらしい。残っているのはどれも元気で、安心して眺められる。 メダカの卵を採って小さな水槽に移した。何日で孵化するかはわからない(天気しだい)。卵とメダカにつ…

名も知らぬ詩&日記、2003年1~6月 

_____________・1.2 黒豆。皮がぷるんと張って身も柔らか。三年目にして、ついに理想どおりに。砂糖を少しずつ入れたらいいと教えてくれた友人に感謝。 1日。妹を残して家人と買い物。ファンヒーター、加湿器、ビデオテープ。帰りみち、車…