名も知らぬ詩、2005年 ① 

_____________・薄氷 (うすごおり) どうしてこんなにさからいたいの _____________・ホットチョコレイト 甘噛みしてもいいですか _____________・風の夜 (2) 小綺麗な燐寸でも かけらに気をつけて さっき ゆる…

2004年、こぼれ種(6~12月)② 

_____________・瓦礫のなか、光る そしてそれは いまじゃないかっておもったの _____________・ --- 灰色めだか「しらす」に捧ぐ (2004.9) 暑くも寒くもなくてよかった あなたはさいごまできれい -----こんな曇り空だもの もっと…

2004年、こぼれ種(6~12月)① ・ジャーマン通り その他 

①_____________・秋 君といた日々の よりによってNGシーンみたいなとこばかり覚えてる たとえばあの秋の、 _____________・緑の鉛筆 ころがっておちた ひろうながらくるっとして 君のこと _____________・クロワッ…

名も知らぬ詩、2004年 ⑦ 

_____________・スモモ (2) わすれてもいいですか _____________・チョコミントアイス 魔法 ただし 一回きり _____________・月のない夜 きのうのことは呑み込んでミルク抜きの珈琲 苦さを枕にあの音色と眠ろうか…

名も知らぬ詩、2004年 ⑥ 

_____________・ 疑いも恐れも期待も捨ててプチシューの山 その穴は見えないそんなもの見ないプチシューの天辺 _____________・日光写真 あなたの刻んでいった愛がわたしの空を花の刺繍でふちどりはじめました あぁそれは 色とり…

名も知らぬ詩、2004年 ⑤ 

_____________・ 可愛いパンそれはただ眺めるもの 可愛い傘それはただ失くすもの 可愛いスプーンそれはただ光をすくうもの 可愛い本それはただ一緒に眠るもの 可愛いひとあなたは ただ _____________・四月二十三日、午後三時 □□…

名も知らぬ詩、2004年 ④ 

_____________・ハコベ その白は わたしを _____________・お湯の沸くまで ちょっとだけすくった髪指にくるくる巻きつける ほどいては巻きつける ちょっとだけ痛くなりたくてネジ花から空までのこと _____________・…

名も知らぬ詩、2004年 ③ 

_____________・乾いた目尻は 眩しそうに BGM:イーグルス「Take It Easy」 何か見つけたかい。 雲もないだろう。飛行機が通るのは明日だ。 何もないだろう。 運がよけりゃあいつが通る。ハリスホーク。あいつはなんでも持ってっちまう。むかし…

名も知らぬ詩、2004年 ②

_____________・ビターチョコレイト 憐れみも 慰めもほしくない 無口なあなた もうすこしだけ ここにいて _____________・マフラーも忘れて あんなに勇ましくとびだしていった君だけど あの辺りで心細くなっちゃってベソかいてる…

名も知らぬ詩、2004年 ① 

_____________・空 じぶんにしがみついたり鎖でつなぐことをやめてから 空が ひろくなった 水は甘くなり鳥は柔らかになり風はふさわしい時を知らせる 緑はそっと隣りにきてあたらしい歌をうたう 目の前には はじめての ___________…

名も知らぬ詩&日記 2003年12月 

_____________・12.1 文庫本の重さは心臓のそれに近いかもしれない。それならこれは誰の心臓だろう… 胸のうえに本をのせたまま眠っていた。 夢のなか、雨の糸で空気に刺繍をする大きな暖かい手を感じていた。やさしくなつかしい調べが世界…

名も知らぬ詩&日記、2003年10~11月 

・声をもたない彼は今朝、 (2003.10) …いつからこんな悲しい国に? 痛い 痛い 痛い 痛い 痛い _____________・てのひらにどんぐり (2003.10) 冬眠 したいね? 森の奥木のうろ落ち葉のベッド 勾玉みたくまるまって片耳で木枯らしてのひらに…

名も知らぬ詩&日記、2003年、7~9月

_____________・7.7 メダカが死ななくなった。ようやくうちの環境に慣れたらしい。残っているのはどれも元気で、安心して眺められる。 メダカの卵を採って小さな水槽に移した。何日で孵化するかはわからない(天気しだい)。卵とメダカにつ…

名も知らぬ詩&日記、2003年1~6月 

_____________・1.2 黒豆。皮がぷるんと張って身も柔らか。三年目にして、ついに理想どおりに。砂糖を少しずつ入れたらいいと教えてくれた友人に感謝。 1日。妹を残して家人と買い物。ファンヒーター、加湿器、ビデオテープ。帰りみち、車…

名も知らぬ詩&日記、2002年、11~12月

_____________・木枯らし一号 (2002.11) ええ ほんとうにすっかり寒くなっちゃって それね 図書館のところのいちょうきれいだから栞にとおもって なにか お話をきかせてくださいなぽつりぽつりでいいから そうそ お湯わかしましょうそれとも…

名も知らぬ詩&日記、2002年、10月

・メモ (2002.10) この数日間のこと。 ・『読者所蔵「古い写真」館』(朝日新聞社)昔の男の人の面構えに感動。固くむすばれた口元、しっかりした下あご、活きた眼差し、にポーッとなったり ・インチキ豚汁をほめられたり ・シュウクリームへの想いが消え…

名も知らぬ詩&日記、2002年、9月

_____________・瞬 (2002.9)■■ かじった鉛筆の渋甘い味、学校のしょっぱい色のカーテン、図書カードの「済」のハンコ、勝どき橋のぶつぶつ、晴海の野生化したクチナシ・キンモクセイ、毎月12日、ハイジと同じシュミーズ、夜のおつかい自転…

名も知らぬ詩&日記、2002年、7~8月

・お日様の季節 (2002.7) コースター飛ばして 予定飛ばして クルマ飛ばして 帽子飛ばして サイダー飛ばして 笑いとばそう _____________・ (メモ) (2002.7) 人間には二通りあるとおもう。たとえば。元気をくれる人と、元気を奪っていく人…

名も知らぬ詩&日記、2002年、7~8月

・お日様の季節 (2002.7) コースター飛ばして 予定飛ばして クルマ飛ばして 帽子飛ばして サイダー飛ばして 笑いとばそう _____________・ (メモ) (2002.7) 人間には二通りあるとおもう。たとえば。元気をくれる人と、元気を奪っていく人…

名も知らぬ詩&日記、2002年、1~6月  

_____________・9.27 (2002.9)■■永遠と一日 『永遠と一日』(98年。ギリシャ・仏・伊。主演:ブルーノ・ガンツ)。あらすじ:死期の迫った詩人が、ひょんなことから孤児と出逢い…。 なんというか……つかめないまま2時間がすぎた。娘の…