・2018 映画はじめ /ジャッキー・チェン「カンフー・ヨガ」 

 


 2018.1.3

1.3(水曜) ・ジャッキー初め

 

 年末、ジャッキー・チェンの映画を見に行こうと思い立った。「カンフー・ヨガ」という題名からして駄作の匂いがするけど。
 でも、ジャッキーを映画館で見るなんてこの先もうあまりないだろうから、やはり見ておかなければ。


 行きの電車に揺られながら、映画館で映画を見るのは十何年ぶりだなぁと思う。最後に観たのは横浜で友人と「踊る大捜査線2」。
 劇場には上映の20分前に着いた。チケットを買い、何度も何度もそれを眺める。
 入場のアナウンスを待つ間、目をつむって、中学生だった頃に名画座などへ赴いてジャッキーの映画を見ていたあの気持ちを思い出そうとしたけれど、ぼんやりとしてよく思い出せない。


 上映10分前となり、入場が始まる。階段のランプを見ながら指定された座席を探して座る。やや後ろの右手。そうだった、名画座は空いていたから、いつもこの辺りから観ていたっけ。
他の座席を見渡すと、女性と男性、半々くらい。みんなわたしと同じかもっと年上の感じ。
持参したお茶を飲みながらスクリーンをなんとなく眺める。最新作の色々な映画の予告が入れ替わり立ち代わり、いつまでもいつまでも続く。ジャッキーは?ジャッキーはまだか?
 ようやく始まった。あぁ、ジャッキーだ。ジャッキーちょっと歳とったかなぁ、でもいい顔してる……。
 それにしても、カンフーが出てこない。いつまでたっても出てこない。後半となりカーアクションはしているけれど、カンフーは?ジャッキーのカンフーは?……。
 ……あぁ、これは駄目だ。ついに耐えきれなくなって、ラストを待たずに席を立ち、劇場を出てしまった。
ロビーには次の回のお客さん達が大勢待っていて、この人たちみんなジャッキーを見に来たんだ、と嬉しく思うと同時に、この人たちこれからあれをみるのか、と気の毒に思った。
帰り道、空気が凍りそうに冷たくて震えながら歩いた(予想最高気温8度)。
 感想:うーん……。カンフー不足。


 帰宅して、「退屈だったよ……。あなた行かなくて正解。」と友人に報告。
 なんだったんだろう、今日のあれは。でも……チケットの半券をみると、やはり行ってよかった、と思う。顔を見られただけでいい。
 そして録画しておいた「ラッシュアワージャッキー・チェンクリス・タッカー)」を見た。とりあえず気持ちが落ち着いた。